802.11ahの利用周波数の拡大に向けた、
総務省「900MHz帯自営用無線システム高度化作業班」が開始

4月5日に、「総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会 900MHz帯自営用無線システム高度化作業班」が開催されました(※1)。本作業班は、IEEE 802.11ahを含めた850MHz帯の割り当てを希望する提案システムの利用を可能とする制度改正に向けた技術的検討を行っています。当協議会においても作業班構成員として参画しており、提案システムとして802.11ahをご説明しました(※2)。

802.11協議会は、これまで802.11ahの周波数帯域拡大に向け活動を行っており、2022年9月に920MHz帯が利用可能となりました(※3)。今後920MHz帯に加えて、利用可能帯域を850MHz帯にも拡張することにより、802.11ahの新たなユースケースの拡大・利便性向上が実現可能となります。併せて送信電力の増大やDuty制限のない運用による、さらなる適用領域の拡大も要望しており、今後作業班においてそれらの実現性について検討が行われます。

本作業班における制度化に向けた議論は802.11ahの普及拡大に必要不可欠となりますため、積極的に参加・協力し、同規格の活用による社会課題解決や利便性向上を目指して参ります。


※1:情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会
「900MHz帯自営用無線システム高度化作業班(第6回)」(令和6年4月5日(金)開催)
※2:【資料06-4】説明資料(802.11ah推進協議会)
「802.11ahの新たな周波数利用への期待」
※3: 当協議会お知らせ(令和4年9月5日)
「802.11ahを国内で利用可能とする電波法令改正が行われました」