ワイヤレスジャパン2024出展報告
～商用化から1年以上が経過、Wi-Fi Halowの社会実装に向けて～

ワイヤレスジャパン出展概要

2024/5/29～5/31の3日間、リックテレコム主催の国内最大級のワイヤレス通信の専門イベント「ワイヤレスジャパン2024」が開催されました。国内無線通信分野を牽引する企業や団体が出展する中で、802.11ah推進協議会(AHPC)では一般社団法人 無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)と共に5回目の共同出展を行いました。
開催期間中は後半悪天候で見舞われながらもワイヤレスジャパン2024は盛況で昨年比1.2倍の来場者があり、AHPCブースへも昨年を上回る多くの方々にお越しいただきとても盛況でした。

ワイヤレスジャパン来場者数

開催日	天候	来場者数
		展示会全体	AHPC/Wi-Bizブース
5/29（水）	晴れ	7,934名	452名
5/30（木）	晴れ	9,134名	347名
5/31（金）	雨のち曇	8,498名	376名
合計		25,566名	1,175名

参考：
ワイヤレスジャパン、ワイヤレステクノロジーパーク 来場者推移

2021年	2022年	2023年	2024年
10,746名	14,126名	22,691名	25,566名

802.11ah推進協議会/無線LANビジネス推進連絡会 ブース来場推移

2021年	2022年	2023年	2024年
281名	487名	638名	1,175名

ブース全体

今年度は3小間から6小間に大きく拡張したブースに、AHPC、Wi-Biz、出展協力企業８社が集結し、日本国内で販売中およびリリース予定の最新11ah製品とユースケースに基づく動態デモ展示を行いました。さらに最新規格Wi-Fi7対応製品や、台湾CIAT・ITRIとのアライアンス活動の一環で、今後日本国内市場への投入を予定している台湾や中国等の多彩な11ah製品の紹介を行いました。

セミナー

今年は新たな挑戦として、ブース内と展示会セミナー会場の2箇所で、AHPC、Wi-Biz、協力企業８社によるセミナーを開催しました。これらセミナーでは各社が持つ最新の11ah製品紹介、実際の活用方法、11ah利用に役立つノウハウをお伝えしました。
セミナーにご参加いただいた多くの方々には、11ah技術/製品の最新動向や応用方法、特に、実ビジネスや技術課題の解決に役立つ具体的ユースケースや導入事例について理解を深めてもらいました。セミナー後、来場者の皆様からは多くのご質問を頂き、来場者された方々にとって、具体的な活用方法を見出すきっかけとなったのではないかと思います。

全体

展示会場の他ブースに比べ盛況で活気のあるブースとなり、例年以上の多くの方々にお立ち寄りいただけました。昨年の商用化すぐの展示会では「11ah」を全くご存じない方が少なくなかったですが、今年は「920MHz」や「11ah」、「Wi-Fi HaLow」といったキーワードを既にお持ちで、積極的に情報収集や商談の話をさせる方が目立ちました。
来場者の中には、どのような製品があり自社の課題解決に対してどのように役立つのか、具体的な活用方法について、とても熱心に質問されていて、特に実際のユースケースや具体的な導入方法についての質問が多く、11ah技術・製品への期待と関心の高さを実感できました。そのことからブース内の出展協力企業の皆さまとっても有益な交流の場になったのではないかと感じております。
今後、この勢いを加速させ、多くの方々に11ahの革新的な無線システムであることを伝える共に、11ahによるIoTの社外実装とビジネス展開に対し、引き続き団体としてバックアップをしてまいりたいと思います。